ムーミン童話全集(全8巻+別巻)セットを中古で 

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大きいイラストで作品を楽しみたい、大きい活字は見やすくて楽・・・

という理由で、ムーミン童話全集セットは、単行本シリーズを中古本で探してみた。(上の写真:ムーミン童話全集 全8巻+別巻)

気長に探すとあるものです。

セットの入っている箱は、古ぼけているけど、本じたいは全巻ほとんど新品に近い、状態の良いものだった。(値段は定価の4割ほど)

たぶん、読まないままに、しまい込まれていたのでしょう。

あえて中古で探してみたのは・・

絵本などは、初版や初期の刷のほうが、印刷の色彩に透明感があって、イラストの線もつぶれていないことが多いので、あえて中古本を探したりする。
(なぜ、そうなるのかは分かりませんが・・・)

今回、手に入れたのは、2003年刷のシリーズ。やはり現在のものと較べると、2003年刷のほうが発色・イラストの線も鮮明に出ていると思う。
 
外カバーをはずしても、本体の表紙にも、トーベ・ヤンソンのイラストが同じように印刷されているので、私はカバーをはずしてしまった。その方が、読みやすいので。

全巻並べてみると、シンプルですが、色合わせの美しい表紙デザインで、私はこのシリーズ好きです。



トーベの型破りな叔父たち

あらためてシリーズを読み返すと、「トーベヤンソン〜仕事・愛・ムーミン〜」に書かれている、トーベの「型破りな叔父たち」を思い出す。

スウェーデンのブリド島にある、ハンマルステンの家(母親シグネの実家)は、最初の「ムーミン屋敷のモデル」とされている。

「かつて祖父は、丘や森にかこまれているパラダイスのような草原にやって来た。この草原の一方の果ては、祖父の子供たちが水浴びをするのには、ほどよい入り江の中へと広がっていた。」

「祖父と祖母は、たくさんの部屋と階段とテラスと、巨大なベランダのある、勾配のついた屋根の大きな二階屋をたてた。そして、家の内外のあちこちに、木製の質素な家具を据えた。」(トーベ・ヤンソン『彫刻家の娘』より)


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トーベの母親のシグネ(ハム)は6人きょうだい。

夏になると、トーベの一家はスウェーデンの親戚たちを訪ね、そこいらじゅうに、大人やいとこがいて賑やかだったこと、泳ぎに行ったりベリーを摘んだりして遊んだ様子を、12才のトーベは日記に書いている。

母シグネの4人の弟(トーベにとって叔父さん)は、こぞって冒険とスリルが大好きな、自然科学の分野の人たちだった。

それぞれに家を建て、セーリングを楽しみ(できれば嵐の中で)、山に登り、吹雪の中をスキーで滑り、クライミングに出かけていった。(春の薄い氷の上を歩いて、3回水に落ちたことも)

話上手なハンマルステン一族のなかでも、トルステン叔父は抜群で、ブリド島で子どもたちを楽しませようと、次から次へとお化けやトロールの身の毛もよだつような話をして、子どもたちは怖さでしーんと静まりかえっていた。

話を大げさにしたがることについて、トーベは「これはもう、家系のなせる業(わざ)、どうすることもできない」と書いている。

ハンマルステン一族の個性的な、自由と冒険を愛する気質、ストーリーテリング、旺盛な反骨精神、ユーモアセンスなどをトーベは受け継いでいる。

単行本と文庫本どちらがいい?

大きい活字と、大きいイラストで読みたい場合は、やはり単行本。表紙のデザインや色彩もきれいです。

講談社文庫は、スウェーデン版オリジナルカバーに使われていたトーベの絵を表紙に使った限定版。セットのボックスにも、トーベの絵がプリントされていて、プレゼントなどにもおすすめ。

ただ、文庫本はサイズが小さいので、文と絵がぎゅうぎゅうにつまっている感じがあって、イラストのサイズも小さくなるのは仕方がないところ。

たて長のサイズの青い鳥文庫のほうが、イラストは講談社文庫より、ひとまわり大きい。

なぜか、イラストの入る位置や順番は、単行本と文庫では違っていたりする。 

トーベ・ヤンソンのイラストは、最初から横文字との組み合わせを想定して描かれているので、日本語のタテ組と合わせるのは、大変かもしれない。

私が見た70年代のペーパーバックは、飾り文字イラストも入っていたような記憶がある。

英語版でも読みたいのだけど、最近のペーパーバックの作りは安っぽくて残念。昔のペンギンブックスの表紙で復刻してほしいなあ。

 

ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット (講談社文庫)

ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット (講談社文庫)


ムーミン童話全集 全8巻+別巻

ムーミン童話全集 全8巻+別巻

  • 作者: トーベ・ヤンソン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1992/09/14
  • メディア: 単行本
 

 

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