大きいイラストで作品を楽しみたい、大きい活字は見やすくて楽・・・
それならば単行本(でも高いですが・・・)
という訳で、ムーミン童話全集セットは、単行本シリーズを中古本で探してみました。(ムーミン童話全集・全8巻+別巻)
気長に探すとあるもので、箱は古ぼけているものの、本はおそらく読まないままに、しまい込まれていたのでしょう。
全巻ほとんど新品に近い状態の良いもので、値段は定価の4割ほど。
中古で探したのには、もうひとつ理由があって、絵本は初版や初期の刷のほうが、印刷の色彩に透明感があって、イラストの線もつぶれていないことが多いと思うのです。
外カバーをはずしても、本体の表紙にも、トーベ・ヤンソンのイラストが同じように印刷されている単行本。
全巻並べてみると、シンプルでとても色合わせの美しい表紙デザイン。
海外版に較べても、日本版は印刷技術には安定感があって、トータルのデザインとしても色彩バランスが美しい全集です。
単行本と文庫本どちらにしようか?
シリーズで揃えるならば、単行本か、文庫本か、けっこう迷いますよね。
大きい活字と、大きいイラストで読みたい場合は、やはり単行本がおすすめ。
文庫本では、スウェーデン版オリジナルカバーに使われていたトーベの絵を表紙に使った〈限定版〉が講談社から出ています。
ボックスにも、トーベの原画がプリントされているので、プレゼントにも向いてます。
ただ、文庫本はサイズが小さいため、どうしても余白が少なくなり、文字とイラストがぎゅっとつまっている感じがあって、イラスト自体も小さくなってしまう。あと、単行本と文庫本では、イラストの入る位置や順番は異なります。
イラストは、たて長のサイズの青い鳥文庫のほうが、講談社文庫よりひとまわり大きい。
トーベ・ヤンソンのイラストは、最初から横文字との組み合わせを想定して描かれているため、日本語版に配置するのは大変かも、、と思いつつ、意外と日本語と合っていますね。
日本の浮世絵に影響されて描いたイラストもあります。
私がいちばん最初に買った70年代の、イギリスのペーパーバック版は、飾り文字のイラストも入っていたように記憶しています。
英語版をもう一度読みたいけれど、最近のペーパーバックの表紙は、何であんなふうになっちゃったのか、、
と思っていたら、ハードカバーだけど、〈コレクターズ限定版〉がシリーズで出たようです。
でも、やっぱり、昔のペンギンブックスの、何てことない、でも原画を使った表紙で、ざらっとした手触りのページのペーパーバック、復刻してほしいなあ・・・
Finn Family Moomintroll: Special Collectors' Edition (Moomins)
- 作者: Tove Jansson
- 出版社/メーカー: Sort of Books
- 発売日: 2017/10/05
- メディア: ハードカバー