トーベ 小説・短編・伝記
夏の本 Sommarboken トーベ・ヤンソンは8月の作家。(と、私は勝手に呼んでいます。)ムーミン・シリーズの多くは8月が舞台ですし、『少女ソフィアの夏』の最終章には、こんな一節があります。 おばあさんは、この、毎年の八月の大変化が好きだった。一つ…
原題は TOVE JANSSON : Ord, bild, liv by BOEL WESTIN 2007 ソフィア・ヤンソンも使う決定版 『少女ソフィアの夏』のモデルでもあり、トーベ・ヤンソンの姪で、ヘルシンキのムーミン・キャラクターズ社のディレクターでもあるソフィア・ヤンソンさん。「イ…
トーベ・ヤンソンについて、人と作品の全体像を知りたいけれど、出版されている2冊の伝記とも、分厚くて値段もけっこうします。どちらにするか、迷っている方も多いかもしれません。この2冊のうち、「ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン」をまず読んで…
「彫刻家の娘」が、内省的で幻想的とすれば 「少女ソフィアの夏」Sommar boken は、ワイルド。22編のおばあさんと孫娘の物語。冒頭の最初の2ページで、私は椅子から落っこちそうになった。 これは、もうトーベでなければ書けないと思った。(内容は書かな…
トーベ・ヤンソンの作品に初めて接したきっかけは、 「彫刻家の娘」だった、と思います。 14才の時に読んだのですが、(すっごい、昔・・・)大人向けにトーベはこの本を執筆していますから その年代では、そううまく理解できない。トンボの飛びまわる原っ…